医薬情報担当者のことを、MRと言います。医薬品の適正使用のために医療従事者を訪問し、医薬品の品質や有効性、安全性などについて情報の提供や収集、伝達を主な仕事としています。MRは製薬会社に所属し、自分の会社の医療医薬品情報を医師や医療関係者に提供し実際の副作用などの情報を収集しています。以前にはプロパー、いわゆる宣伝者という言い方をされていたようです。各取引先の医歯薬の医師や薬剤師に、薬の適正な情報や副作用、海外での処方例、新薬の情報の宣伝などをしている製薬会社の営業マンにあたります。ただし通常の営業職と違い、MRは薬の情報の提供、情報収集活動にあり、倫理観の高い患者側の立場にたった病気の投薬治療法を考えるパートナーであり、医療の一旦を担うことで社会に貢献することとあります。薬は病気を治す力もある代わりに副作用もあり、適正での使用を促しまたその薬の効果効能の情報は一つの医薬品にも膨大な情報となるため、現在日本にいる数十万人のMRで適正使用の情報提供にあたっています。どんな方がMRの職についているかというと、文化系の出身の人が約5割、ついで理科系の人が約3割。薬剤師でMRの人の割合は近年約1割ほどだとか。この仕事、女性のMRが出現してきたのが平成12年以降で年々増加傾向にあり、現在では約1割が女性ということです。そもそもこの仕事ができたのは、医薬品の安全性の確保であり重大な副作用が発生することを未然に防ぐという重大な目的のためでもあります。現場の医師が副作用に気づき、それに関しての情報の報告が必要になります。その報告が各機関に上がり認知・報告されることにより、重大な副作用のある医薬品がそのまま放置され現場で使用されることのないようにしています。